🍀アロマテラピーとは🍀

 

花の香り。フルーツの香り。森の香り。
植物の香りは、私たちの心や身体にさまざまに働きかけます。


アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。

 

アロマテラピーの目的は・・・

 

1. リラクセーションやリフレッシュに役立てる。

 

2. 美と健康を増進する。

 

3. 身体や精神の恒常性※ の維持と促進を図る。

 

4. 身体や精神の不調を改善し、正常な健康を取り戻す。

 

※ 自然療法 人間が本来もっている自然治癒力を高めることにより、病気を未然に防ぐ、治癒を促す、体質を改善するなど健康の維持、増進を図ること。

 

※ 恒常性 体内の変化や環境の変化にかかわらず、体内環境を一定の範囲で維持するしくみ。

 

 

また、アロマテラピーの源流は古代までさかのぼります。

古代から、人類は植物の香りを利用し、医療にも役立てていました。


20世紀初頭に「アロマテラピー」という言葉が登場し、精油やアロマテラピーの研究が進んだ現在では、美容、健康の増進、リラクセーション、スポーツ、介護や医療、予防医学などでも活用されています。

 

 (日本アロマ環境協会より)

 


🍀アロマテラピーのメカニズム🍀

 

アロマテラピートリートメントなどによって、精油成分が皮膚から身体に働きかけることもわかっています。

 エッセンシャルオイル(精油)の有効成分が体にとりこまれて作用するメカニズムには、大きく分けて3つのルートがあります。

 

 

①鼻から入って脳へ
 「香り」として鼻から入った精油の分子は、鼻の粘膜から嗅神経細胞を通って脳の「視床下部」へ伝わります。

②鼻から入って肺へ、そして全身へ
 「香り」として鼻から入った精油の成分は、気管支を通じて肺へ吸収されるものもあります。気管支にそのまま作用するものもありますが、一部は肺胞から血管へと入り込み、全身を巡ります。

③皮膚から入って全身へ
 皮膚に塗った精油成分は、角質層へ浸透し、血管やリンパ管へ入り込み、全身を巡ります。精油成分の皮膚からの吸収はとても早く、5分程度で吸収されるという研究結果もあるそうです。

ひとつは嗅覚から脳に伝わるルートで、もうひとつは皮膚などを通じて血液にのり、全身に運ばれるルートです。

 

 

3つのルートの中で、「身体への影響」が大きいのは、皮膚吸収のルートです。
また、「心理的な影響」が大きいのは、同じく皮膚吸収のルートと、嗅覚から脳へのルートの2つです。

 

 精油はどのように人間のこころやからだに働きかけるのでしょうか?
 


🍀嗅覚から脳に伝わるルート🍀

五感の中で唯一脳にダイレクトに伝わるのが「嗅覚」です。

精油の香りを嗅いだときに感じる「心地よさ」が、とても大事になります。

 

「好き」や「嫌い」、「快」や「不快」といった人間の感情は、脳の内側の大脳辺縁系という部分が司っています。

ここは自律神経や内分泌機能とも連携した部分で、主に生命の維持や本能的な行動を制御しています。
嗅覚というのは五感の中でも特殊な感覚で、高度な脳の判断を待たずに、即座に「快」「不快」といった反応を示します。

 

精油の香りというのは、脳のこの本能的な部分に直接作用し、「快」「不快」といった感覚を呼び起こします。その心地よさが、こころやからだに良い影響を与えるのです。

  

香りの分子を嗅覚がキャッチすると、感情や本能をつかさどる「大脳辺縁系」や、自律神経系をつかさどる「視床下部」にその情報が伝わり、体温や睡眠、ホルモンの分泌、免疫機能などのバランスを整えます。


🍀皮膚などを通じて血液にのり、全身に運ばれるルート🍀

精油の小さな分子は皮膚の毛穴を通ると考えられています。毛穴には皮脂がつまっているが、それは精油と相性が良く、分子の小さい精油は。毛穴を通過した精油は血流に拡散されるか、リンパ液や全身の細胞胞をめぐる組織液に吸収されて身体の別の部分に流れていきます。

 

皮膚は脳神経の終末器官であるため、心地よいタッチングは脳を介して、こころに働きかけたり
各神経のバランスもとってくれるので、落ち着かせてくれたりして、疲労感を除いてくれます。

また皮膚表面には、刺激したり温めると活性化する免疫細胞があるので、免疫力がアップしてストレスや病気に左右されにくい、こころとからだに繋がっていきます。

 

また、アロマテラピートリートメントには、血管やリンパ液の循環を良くする働きがあります。

ストレスや環境の変化などでからだが緊張すると、血管は収縮して、循環が悪くなります。

そんな時にアロマテラピートリートメントを行うと、血行が促進され、新鮮な血液や栄養素がそれにのって運ばれて、各細胞まで届けられます。

老廃物や疲労物質などを回収するリンパ液も、トリートメントすることで、静脈に老廃物が肝臓や腎臓に速やかに届けられて、新陳代謝を促します。

 

エッセンシャルオイルには、利尿作用や発汗作用のあるものもたくさんあるので、からだのデトックス(解毒)が

望めます。アロマテラピートリートメントなどによって、精油成分が皮膚から身体に働きかけることもわかっています。 


🍀心身に必要な、デトックス(浄化)🍀

 

ニキビや肌のくすみ、むくみ、便秘などの女性に起こりがちなトラブルは、どれも体内の自然な流れが滞って老廃物が排泄されないことが原因です。

 

大気汚染、食品添加物、環境ホルモンなど、私たちの生活の周囲にはたくさんの有害物質(毒素)が存在し

私たちは知らず知らずのうちに身体の中に有害物質を取り込んでしまっています。

身体の中に溜まった有害物質を、身体の外へと排出することを、「デトックス」といいます。

 

トラブル知らずの体質を手に入れるためには、「老廃物を体内にため込まない」ことがポイント。
そのためには冷えやこりといった体の流れを滞らせる原因を取り除いて、もともと体が持っているデトックス機能(自浄作用)排泄機能を回復させることが大切です。

 

植物のパワーがギュッと凝縮されたエッセンシャルオイルには、リンパや血液の流れを改善してむくみやこりを解消したり、解毒したり、排尿、排便を促したりして、

体に不要なものを取り除いて心身を浄化するといった作用が期待できます。

 

デトックスをすると肌の再生力が高まり肌が若返ります。